《真田丸》真田家のシンボル「六文銭」は戦時中のみの家紋?
大河ドラマ「真田丸」でおなじみの真田家のシンボル「六文銭」をご存じですか?
六つの銭が並んでる図柄は有名ですから、知らない方はいらっしゃらないのではないでしょうか。
この真田家のシンボル「六文銭」は戦時中のみに用いられた家紋なんだそうです。
普段見慣れていた「六文銭」は常時用いられていた家紋ではなかったわけです。
仏教において、六文は三途の川の渡し賃のことです。
ですから、足軽や旅人などは、いつ死んでも大丈夫なように着ている服の裾に六文銭を縫い付けていたそうです。
そのため、「六文銭」を家紋にすることは“不借身命(ふしゃくしんみょう)”を意味しているといわれていました。
もっとわかりやすく言うと、“つねに命を捨てる覚悟で努力しようとする決意”を意味しているということなんですね。
ですから真田家は命がけで戦うという意味で、戦時中のみ「六文銭」を家紋としていたわけです。
その反対に、戦時中以外のときは別の家紋を用いていました。
平和時に用いたとされるのが、「結び雁金(むすびかりがね)」です。
また、めでたいときには、「洲浜(すはま)」の家紋を用いていたそうです。
真田家は状況に応じて、いろいろな家紋を使い分けていたようですね。