心筋梗塞を予測する方法と心筋梗塞のリスクを減らす2つの方法《みんなの家庭の医学》
2月9日放送のたけしの「みんなの家庭の医学」から法心筋梗塞の発症を簡単に予測する方と心筋梗塞のリスクを減らす2つの方法をご紹介します。
心筋梗塞の発症を簡単に予測する方法
大阪府吹田市の国立循環器病院研究センターの野口暉夫先生によりますと、心筋梗塞を起こす人には共通の特徴があるといいます。
それは、MRIで心臓を撮ると冠動脈の壁が白く光って見えるという特徴なんですね。
プラークのなかには将来、破裂する可能性が高いプラークと、そうでないプラークが存在し、破裂する可能性が高いプラークはMRIで撮影すると白く光って見えるということです。
よって、光るプラークを持っている人は持っていない人にくらべて数年以内に狭心症や心筋梗塞を発症する可能性が非常に高いということになります。
逆に、白く光らなければ、あまり心配する必要はないと先生はおっしゃっています。
それでは、この白く光るプラークの正体は何なのでしょうか?
実は、この白く光るプラークの中身は、血管のなかに入りこんでしまったコレステロールなんです。
そのためジュクジュクとやわらかく、破裂しやすい状態にあるのです。
しかし、誰しも血管には多かれ少なかれコレステロールがたまっています。
同じような状態なのに、なぜプラークが光る人と光らない人がいるのでしょうか?
その違いはいったい何なのでしょうか?
それは、悪玉菌と善玉菌のバランス、つまり比率です。
悪玉菌も善玉菌もおのおの重要な役割をはたしているわけですが、悪玉菌が多ければプラークも増えてしまいます。
かといって、悪玉菌が少なくても善玉菌もともに少なければ、また、プラークが増えてしまいます。
よって、バランス、つまり比率が大切になってくるわけなんですね。
それでは、その比率の目安はどのように調べればよいのでしょうか。
この式にあてはめてみてください。
悪玉(LDL)コレステロール ÷ 善玉(HDL)コレステロール = 2.5以上
2.5以上と高めの数値がでた方は光るプラークができている可能性が高く、将来、心筋梗塞をおこす可能性が高くなります。
よって、自分の悪玉菌と善玉菌の比率が2.5を超えていないかどうかを確認することが非常に重要となってきます。
これが心筋梗塞の発症を予測する方法となります。
心筋梗塞のリスクを減らす2つの方法
心筋梗塞のリスクを減らすには善玉菌を増やす必要があります。
光るプラークがあっても善玉菌を増やすことで心筋梗塞のリスクは下がっていきます。
では、どうすれば善玉菌を増やせるのでしょうか?
心筋梗塞のリスクを減らすために善玉菌を増やす2つの方法があります。
①8グラム以上の水溶性食物繊維を毎日摂る
②8000歩を目標にできる限り歩く
水溶性食物繊維には、海藻、果物、いも類、豆類、野菜等に多く含まれていますが、なかなか、毎日8グラム以上摂るのはむずかしそうです。
そこで、裏ワザ食材の出番となります。
その裏ワザ食材は粉寒天です。
粉寒天は天草という海藻の粘液質を凍らせ、乾燥し、粉末にしたものです。
成分の8割が水溶性食物繊維で、スープに入れたり、ご飯を炊くときに混ぜるなど、チョイ足しすると効率よく水溶性食物繊維を摂取できる便利な食材です。
およそスプーン1杯で水溶性食物繊維1グラムに相当しますから、いろいろ使えそうですね。
そして、とにかく歩く、ウォーキングをすることです。
歩くことは生きるうえでの基本です。
どんどん歩きましょう!
以上、心筋梗塞のリスクを減らす2つの方法でした。