真田丸のキャスト 北条氏直役の細田善彦が小田原で決意したこととは?
小田原北条家5代目当主の北条氏直は、織田信長の没後、徳川家康と対立しますが和睦し、家康の娘・督姫を妻に迎えます。
ところが、真田昌幸の支城だった名胡桃城を氏直の家臣が奪取するという事件が起こります。
すると豊臣秀吉は惣無事令に違反するとして小田原城を包囲攻撃し、氏直は敗れて高野山に追放されてしまいます。
父の氏政に認められること、そして家を大きくすることにまい進していった氏直ですが、戦の経験も少なく、修羅場もくぐったこともなく、相談する相手もなく、滅びの道へとまっすぐ突き進んでいってしまったわけです。
この悲劇の氏直役を演じるのが細田善彦さんです。
テレビや映画でさまざまな役を演じ分ける実力派の俳優さんです。
細田さんは「真田丸」のクランクイン前に北条氏ゆかりの小田原を訪ねて、氏直のお墓参りや街の散策をしたそうです。
その際にお土産店をのぞいてみると、早雲や氏康のグッズはたくさんあるのに、氏直のグッズはひとつもないことに気がつきました。
それだけ知られていないし、人気がないわけですね、氏直は…。
戦国時代を舞台としたゲームでもそうです。
氏直は必ず弱い武将として位置づけられています、主役級にはなれないわけです。
細田さんは地元の小田原でも人気のない氏直に対して、このように思ったそうです。
「僕がドラマのなかで、氏直として強烈な印象を残せば、彼の見方も変わるかもしれない!」
そんな淡い期待をいだきつつ、細田さんはまっすぐに氏直を演じていくことを決意されたそうです。